2024/06/02 10:02

ストームグラス(Storm Glass)とは、19世紀のヨーロッパで主に航海士が使用していた天候予測器のこと。元は巨大な円筒形の装置ですが、家庭でも気軽に観測ができるようコンパクトサイズにしたものが現在では、おしゃれなインテリアオブジェとして人気を集めており、定番のしずく型以外にもさまざまなデザインのストームグラスが登場しています。

ストームグラスは、ガラス内の溶液や沈殿の状態によって近い未来の天候が予測できるといわれています。ガラスの中に入っている結晶が天候の変化によって美しく形を変えますが、一体どういった仕組みでガラスの中で結晶が生まれるのでしょうか?
まずは、ストームグラスの結晶の変化をお楽しみください。
ストームグラスの中には樟脳(しょうのう)や硝酸カリウム、エタノールなどの化学薬品を溶かしたものが入っています。それらが結晶となるわけですが、実は結晶と天気との詳しい関係性は現在もまだわかっていません。
科学的には解明されていませんが、気温や湿度によってガラスの中の液体の様子が日々変わっていきます。その日の天気と一緒に結晶の形を記録して研究してみるのもいいですね。

結晶が下に溜まり、液体が透明なときは「晴れ」

ストームグラスの結晶が下に溜まるときは、「晴れ」を予報しているそう。結晶が底の方へ沈んで液体が透明になります。気温が高い日は、結晶自体がなくなることも。

小さな結晶が浮遊するときは「雨」、ガラス全体が白くなるときは「雪」

雨の日は、小さな星のような結晶がたくさんでき液体の中を浮遊します。また、気温が低く寒い日は結晶の数が増え、雪の日は細かい結晶で全体が白っぽくなります。

結晶が粗く透明にならないときは「嵐」

嵐や台風のときには、シダ植物の葉っぱや大きな羽根のような粗い筋状の結晶ができます。

ストームグラスはしずく型のものが主流ですが、他にもいろんな形があります。ミッフィーやスヌーピーなど人気キャラクターとのコラボアイテムも人気。お部屋の雰囲気に合わせて、好みのデザインを選んでみましょう。